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会員:東 俊一 _ AZUMA Syunichi

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コメント/プロフィール

太平洋戦争が終わって4年近くの昭和24年頃、漫画家、手塚治虫が画く(当時として)夢のような都市の生活――地上には網目の高架の高速道路に"流線形"の車が走り、超高速列車が、そして空には原子力機が飛び交うその下には超高層ビル群の街。その中ではロボットが身近で活躍し……等々戦後の焦土と化した街にバラック住宅た建ちはじめた現実からはとても想像も出来ない実現不可能と思われる世界が描かれていて果たしてそんな世の中が来るのかなあ……と子供心に唯々思い描くだけでした。

日本はその後めざましい復興を果し、経済大国と云われる迄になりました。その裏側では"公害"問題が次々と発生し、苦しむ人々がどんどん増え"汚染"が確実に進行していることに皆が気付きはじめたものの、パブルに醉った我々は"無視"?して来たツケが…もう遅い!手遅れなのでは?そして我々の頭の中に既に"汚染物質がギッシリ"もう救いようがないのかも?人の心も環境も……。

私のささやかな警告や抵抗では止めようがない!? でも「汚染シリーズ」で絵を画き続けるしかない私です。

手塚治虫の描いた世界は次々と実現し、コンピューターによる情報社会の到来までこの先の発達は予想出来ない位ですが、一方では抗生物質が効かない耐性菌が拡がり、各地での戦争終結の目途もなく、その片側では経済大国を目ざす中国などの公害問題等々、矛盾をかかえながらの今日の世界は正に"汚染"の世界そのもののようでバランスの崩れた"負の世界"がどんどん拡がっていてとても残念なことですが私の絵(画題)はまだまだ終われそうにありません。(私の願いはいつかなえられるのだろうか?そんな思いを持ちながら……。)


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