○ ご挨拶 ○

新しい年を迎えて

昨年は地球だの人類だのと大変大きな御話になりましたが今年は少し身近な話題で御挨拶したいと思います。

日本は大変長寿国と云う事ですが昨今は其の高齢化が可成り国の負担になって来た様にも思われ当の私達には喜んで良いのか否か少々疑問を感じる様になって来ました。なぜこんなに高齢化が進んだのか考えて見ますと矢張り近代化された医療科学の大進歩の御蔭も大きな一因だろうと思います。然し此の医療の実態を見ますと言うなれば薬漬けに検査責めの感が強く感ぜられます。要するに無理強いの生命維持による辛うじての長寿者が可成りの数を占めているのでは無いかと思います。果たして之れが幸せと云えるのか否か考えさせられます。もっと自然体で物事に処して行く考え方が何かに付けて失われつつある現代思潮は人類史の上に大きな歪みを残してしまうのではないかと安じられる今日此頃ですが反省の２１世紀と思います。

代表大西弘之（2007年 1月1日）

［ 2006年のご挨拶］